バカは本当に風邪をひかないのか
 
バカは風邪をひかないということわざというか慣用句というか、随分とバカをバカにした言葉がありますが 私はバカなわりにはよく風邪をひくので、バカの風上にもおけないバカなんでしょうか。先日風邪をひきました。今回は風邪に関する話です。

風邪には流行りがありますが、私はどうもこの流行りが終わろうかという時になって、いつもひきます。世間と同じです。ファッションだの話題だの、流行なんて関係ないですよと言っておきながら、あまりに流行の波が大きく、さすがに乗り遅れてはまずいと思って慌ててその波に乗っかるわけです。先取りしていれば気持ち良く過ごせるんですが。

風邪も同様です。風邪は流行りの終わりにかかるとひどい。というような言葉を聞いたことがあると思いますが、実際にその通りです。風邪菌も人間の抗体にいじめられて成長し、パワーアップしながら次々に感染していくわけです。ですから乗り遅れた人にはひどい風邪が待っているわけです。ゴキブリみたいなものですね。人間の開発した殺虫剤にいじめられて、それに対抗すべくゴキブリも成長する。なのでもっと強力な殺虫剤を開発しなくてはならないわけです。それに合わせてなんとかジェットだのなんとかスーパーだの、殺虫剤の名前もそれなりにどんどんパワーアップしているわけですが、実際はそれに合わせてゴキブリもパワーアップしているので、ゴキブリXPだのゴキブリver2.102だのと、ゴキブリの名前ももっと強そうに改名するべきだとは思います。

ところで風邪を治す薬を開発すればノーベル賞、そして億万長者間違いなしと言われていることはご存知でしょうか。世の中に風邪薬と呼ばれる薬がごまんとあるにも関わらずです。ご存知でない方にはちょっとおかしな話だと思えるかもしれませんが、あれは風邪を治す薬ではありません。裏の説明書きを読むとわかるんですが、風邪の諸症状の緩和と書いてあります。つまり対処療法であり根本から治す薬ではないのです。風邪菌の類は数え切れない程の種類があり、そして変化するものなので特効薬の開発が難しく、場当たり的な対処薬しか開発のしようがないのです。

しかし人間には自然治癒能力という素晴らしい能力が備わっています。骨が折れても自然とくっつくように、彼女にフられても自然と痛手を忘れるように、同じように風邪をひいても治るのはこの自然治癒能力のおかげです。ですから風邪を治そうとするならば、この能力を生かすべく、栄養と睡眠を沢山取ることが肝心です。私の場合はいつも、リポビタンDを朝昼晩そして寝る前、おしっこが真っ黄色になるまで飲みまくり、そして音信不通になるくらいまでひたすら寝て治すように心がけています。実際は病院に行くのが1番なんですけどね。市販の薬には含まれていない抗生物質が含まれていますから。

友達に面白い、もといバカな奴が居ます。風邪薬を毎日飲んでいるんですよ。風邪をひいているのかと聞いてみたらひいてないと言います。ではどうしてかと聞いてみたら、風邪をひきたくないからだそうです。ひどく間違ってますね。そもそも風邪を治す薬ではない上に、毎日飲んでいたら薬そのものに身体が馴れてしまうので、いざ風邪をひいてしまった時に風邪薬が効かなくなってしまいます。心配して風邪と風邪薬の話を教えてあげようかと思ったんですが、面倒なのでやめておきました。けど大丈夫ですよ、そこまでバカならそれこそ風邪ひきませんから。
 
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