赤ちゃんが書いています
 
車社会と呼ばれる今の世の中、実際に車無しでは生活圏も狭まりますし、ドライブという楽しみもできません。それに万一夜逃げする場合にも車無しではそれは難しいでしょう。車無しではけっこう困ったことが多いです。

私は車を持っていません。6年前に車を手放してからは、もっぱら助手席生活です。買物に行くにも旅行に行くにも、常に助手席でナビしています。右へ曲がるべき交差点で左と言ってみたり、目的地を遥か過ぎてから曲がる指示を出してみたり、相当アテにならないナビなんですが、そもそも運転手である彼女が8割方ナビの意思とは関係ない動きをするので、そのへんのアテにならなさは相殺されているのではないかとは思っています。

車無しでは困ったことが多いと書きましたが、車があっても困ったことが多いです。車社会につきものの渋滞です。こんな話を聞いたことがあります。何故渋滞が起きるのかという話です。日本中の車を集めて道路に並べようとすると並びきらないという話です。すごく納得できる話ですね。スーパーで沢山買物をして、いざ袋に詰めてみたらネギがはみ出てしまう。どう頑張っても袋よりネギがでかい。持って帰るのにとりあえず問題はないのだけれど、はみ出る。かといって折り曲げるわけにもいかず、しかしはみ出たままでも持ち帰れるので、結局はみ出たまま家へと帰る。どうやら渋滞の正体ははみ出たネギのようです。

さてこの渋滞なんですが、よくよく考えてみると被害者面して「巻き込まれた」と文句を垂れるのは、これはおかしなことです。おかしいというか、非常に自己中心的な考えからくる発言ではないでしょうか。どんなに被害者面をしようとも、実際は渋滞を作るお手伝いをしているわけですから、本来は参加者意識を持つべきでしょう。参加者意識を持つということは、ひとつの渋滞でひとつのチーム。先頭がちょこっと動いたら2台目もちょこっと動き、そして最後尾までそれを続ける。前が動いているのにぼけーっと止まったままでいたり、前が動いていないのに追突してみたりはいけません。日本人らしく和を保つべきです。そして家に着いたらニュース見て、「今日参加した渋滞は50キロか。やりがいがあったな」、「お父さんのクリープ現象かっこよかったよ」などと家族と談笑する。これが本来あるべき渋滞の姿なのではないでしょうか。

しかし最近は自己主張の強いドライバーが多いですね。交通ルールはあれども、それ以前の交通マナーというものは、個人でそれぞれ違うわけですから、当然私の考える交通マナーも他人に通用するものではないことが前提ではありますが。そういったお互いのマナーの相違からトラブルとなり、他のドライバーを刺し殺してしまったなんていうニュースを聞いたことがありますが、これはまだ理解できます。しかしどうしても理解できないことがひとつあるんですよ。「赤ちゃんが乗っています」というステッカーを貼っている大馬鹿野郎。一体何が主張したいんでしょう。「赤ちゃんが乗ってますから、お前ら気を使え」と、こう主張したいんでしょうか。もしそうだとしたら相当イカれてますね。「だったらお前がそれなりの運転をしろ」と説教してやりたいです。それともあれですかね。実はドライバーが赤ちゃんなんでしょうか。よっぽどその方が理解できますけど。
 
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