突撃!隣のハイパーインフレ
 
どこか旅行へ出かけるとなりますと、行き先は通常観光地です。日本海の断崖絶壁や富士の樹海へ出かけるという方もおられるかと思いますが、ちゃんと帰ってきてください。

観光地はどこも似たようなものです。何が似ているのかいうと、それは商魂です。1歩テーマパークに足を踏み入れようものなら、ジュース1本200円。ポテトチップが200円。コンビニの定価よりも高い、通常では考えられないような値段でモノが取引されています。柵をひとつ隔てただけでインフレが起きているわけです。テーマパークの柵はまるで国境のようですね。だからといって、そこでしか買えないので仕方なくインフレを受け入れるわけですが、観光地に共通したこの商魂はどうにかなりませんかね。

スキー場のカレーライスとかの値段見ると食欲が失せませんか?ボンカレーに毛が生えて1200円。随分と高い毛ですよね。スパゲティとかもどうかしてますね。麺に行き渡らないくらいのミートソースしか乗っていないのに、やはり1200円。だからって旅行に来てケチケチしたこと言っても面白くないので結局注文するわけですが、腹が満たされてもやはり面白くない。もう少し考えて欲しいものです。せっかく旅行に来たんですから、楽しい気分に浸りたいものです。楽しく旅行ができれば、またそこへ行きたくなるじゃないですか。一見の旅行客からケツ毛まで抜いて心象を悪くするよりも、モノや食事を当たり前の値段にして、リピーターになってもらうほうが随分と頭のいいやり方だと思います。私ら庶民の多くは楽しく安くが1番嬉しいですから。

最近ニュースになりましたが、温泉地の一部旅館はひどいことやってますね。水道水を偽って温泉だと言っていたそうです。明らかではありませんが、それも町ぐるみだったと報道されています。火の無い所に煙は立たぬと言いますから、町も黙認していたのでしょう。町ぐるみで観光客を騙すだなんてとんでもない町ですね。しかし今ではしっぺ返しを食って観光客が激減しているようですから、ざまあみろという気分です。だからといって私はその温泉に行ったことはないんですが。

そもそも温泉法というものがあるのですがこれがかなりいい加減なもので、水道水を沸かしてこれを温泉だと言い張っても違法ではないのです。ですから今晩皆さんが風呂を沸かして「今日は温泉だ」と家族に主張し、家族が納得して入れば、それは温泉なわけです。その際にはバスクリンか何かを事前に投入しておくことをお勧めします。まぁ実際のところ別の法律をよりどころにして民事で訴えれば、悪徳温泉地が負けることになるとは想像がつきますが、勝ったところでたった数万円で決着してしまうでしょう。温泉に特別な思い入れでもない限りはやめたほうが無難だと思います。

ところで先日海水浴に行ってきたんですが、小腹が空いたので焼きイカでも食べようと思って、500円玉を握りしめて海の家に向かったんですよ。そしていざ買おうと思って焼きイカの値段を見たんですが、驚愕しました。900円とか書いてあるんです。イカめし900円ならまだ常識で理解できるんですが、あんまりびっくりしたもんで店員にどんな焼きイカなのかと尋ねました。「うちのイカはまるまる1匹だから」とのこと。まるまる1匹ったって、さすがに焼きイカ900円は聞いたことがありませんよ。よっぽどでかいんでしょうかね。きっとダイオウイカでも食べさせてくれるんでしょう。ダイオウイカが海の家で食べられるなんて、素晴らしい観光地ですね。
※ダイオウイカ--世界最大級のイカ。体長は数メートルにも及ぶ。無理をすれば食べられるがとても不味い。つまりゲテモノ。
 
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