歌う天気予報
 
以前テレビ東京で、「歌う天気予報」なる番組が朝一で放送されていたのをご存知でしょうか。無理矢理リズムに合わせて「今日の〜♪東京地方は〜♪曇りのち雨〜♪」とかやってくれたら面白かったんですけどね。アーティストのビデオクリップを流しながら、天気予報のテロップが画面下にちょこっと流れるだけでした。期待して早起きした方も多いと思われます。

さてこの天気予報なるものですが、これほどあてにならないというか、天気予報だけに風当たりの強いものはないんじゃないでしょうか。はずれれば必ずと言っていい程クレームが来るそうですし、かといって的中しても誰も誉めてはくれません。今度的中したらひとつ電話でもして誉めてみようかと思ってみたりもします。

私は別段、天気予報に腹が立ったことはありません。なにせ雨男だもので。晴れて欲しいと思っているイベントがあったり、旅行の計画があったりすると、大抵雨に見舞われてしまいます。しかも天気予報も雨だっていうんですから、腹の立てようがありません。しかし実際TV局にはクレームの電話が来るそうで、世の中にはけっこう腹を立てる方も多いようです。

辞書を引いてみました。
--【予報】--
・前もって推測して知らせること。
あくまで推測ですから。信じるか信じないかは自由なわけです。週間予報の1週間後の天気なんて、前日に聞いた予報とまるで逆なんてことはしょっちゅうですからね。アポロは月に行っていないとか、徳川家康は影武者だったとか、推測という言葉にこだわったら所詮は写真週刊誌と同じレベルの話ではないかと思うわけです。なので私は、天気予報で降水確率がたとえ90%だとしても、出かけるその瞬間に雨が降っていなければ、面倒なので手ぶらで出かけてしまいます。そのかわりずぶ濡れで帰ってくることがほとんどですが。

予報という言葉が悪いんじゃないでしょうか。推測であれば予想でいいと思いますよ。天気予想。これならきっとクレームもこないでしょう。もしくは天気予報という言葉はそのままでも、歌いながら伝える。降水確率とか視聴者が1番気になる部分だけ英語にしたり巻き舌で歌ったり、歌詞カード見ないと歌詞がわからない感じで。画像やテロップは流すんですけど、ほんの一瞬。サブリミナル程度で。
※サブリミナル--サブリミナル効果。人が認知できない程度の時間で情報を伝え、人の行動に影響を与えること。潜在意識にだけ訴える。

いつか天気予報が天気予定になるといいですね。「今日の東京地方は曇り。11:30より20分だけ2ミリ雨が降るでしょう」
 
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