桃太郎電鉄
 
年末年始にかけてやたらと偽札が使われたとニュースでやっていました。聞くところによると、神社仏閣で数百枚とか。初詣で沢山使用されたと聞いて「お賽銭に偽札使ったって意味ないじゃん。バカだなこいつら」とか思ったんですが、よくよく考えたらバカは私のほうですね。

通貨偽造及び行使は国家の財政基盤が崩れるということで非常に罪が重く、最高で無期刑まであります。ちょっとお札をカラーコピーしただけで残りの生涯を刑務所で過ごせてしまうわけです。衣食住に困るようなことがあったらカラーコピーすればいいわけです。すぐにバレますから誰にも迷惑掛かりませんし、ホームレスになるよりはずっとましでしょう。覚えておいて損はないと思います。

ところでこういう話を聞いたことがあります。最新最高の技術を駆使し、絶対にバレない偽札作りに成功した犯罪グループがあったそうなんですが、ある事情により偽札作りをやめたそうです。何しろ1万円札を1枚作るのに1万円以上のコストがかかったとか。

閑話休題。府中の3億円事件は皆さんご存知とは思います。刑事でも民事でも時効になってしまい迷宮入りとなったあの事件です。私も最近まで知らなかったんですが、確かに3億円を奪ってはいますが、あれは強盗事件ではなく窃盗事件だそうです。もし捕まったとしても意外に刑が軽いんです。窃盗なので最高でも10年の懲役で済んでしまいます。実際は窃盗で10年はあり得ないので、もっと軽い刑で済んでしまいます。
※3億円事件--昭和43年府中にて、3億円を積んだ現金輸送車を偽白バイ警官が止め「この車に爆弾が仕掛けられている」と騙して4人の銀行員を車から降ろし、その隙に現金輸送車を奪った。

楽して3億円を手に入れようとしたら、1万円札を3万枚コピーするか現金輸送車を奪うかという二者択一がここでできると思いますが、手間とか捕まった後のことを考えたら普通3万枚コピーはしないと思うんですよ。実際は3億円儲けるにはコストを考えたら3万枚以上コピーしなきゃならないわけですし、何しろ3万回買物しなくてはならないという避けられない問題があります。1日10回びくびくしながら買物したとして、3万回買物をするのにおよそ8年。8年間もハイリスクな戦いを続けなくてはなりません。使いきったところでかなり精神的にやられているはずです。最初の1回からすでに逃亡生活みたいなものですから。3億円事件を比較に出すのはナンセンスかもしれませんが、これほどまでに偽札作りは割に合いません。

今回はお札の番号が数種類に限られているので組織的な犯行のようですが、日本全国にまたがっての交通費や人件費を考えると、純利益は微々たるものなのではないかと思います。犯人には是非捕まってもらい、そして今回の収支を発表してもらいたいものです。収支聞いたら誰も偽札なんて作る気無くすと思いますよ。無期刑よりよっぽど抑止効果があると思う次第です。
 
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