モノマネ戦隊
 

長野県立丸子実業高校に通う1年の男子生徒が自殺したという事件がありました。年間数万人も自殺者がいるわけで、自殺そのものは珍しくありませんが、丸子実業高校の校長は大変珍しいお方でした。記者会見での校長の発言をふたつばかり抜粋します。
「いじめていた生徒は確かに(自殺した子の)モノマネをしていたが、それをいじめというなら世の中いじめだらけですよ」
「いじめが原因のひとつではあるが、家庭の事情も問題」
しかも時折「ふっ」と笑みを交えながらの会見でした。こんな人でなしも珍しいですね。恥を知らないにしても限度というものがあるでしょうに。

>「いじめていた生徒は確かに(自殺した子の)モノマネをしていたが、それをいじめというなら
>世の中いじめだらけですよ」
遠まわしに「いじめくらいで死なれて迷惑だ」と校長は発言しているわけですが、救いようの無いバカですね。ええそうです校長の言う通り、世の中いじめだらけなんです。勘違いも甚だしいです。一体いじめが原因で自殺した子がどれほどいたか、校長に指折り数えさせてみたいものです。交差点だって人が死ねば信号が設置されるというのに、人が死んでもわからないのでしょうか。

>「いじめが原因のひとつではあるが、家庭の事情も問題」
今度はストレートに母親をなじっています。家庭の事情を把握するほど生徒の家庭に足を運んでいたのでしょうか。例えいくらか家庭に問題があったとしても、「学校も悪いが家庭も悪い」などという考え方は五十歩百歩ではないでしょうか。

以上のふたつの発言が第三者の発言であるならば、それは個々の考え方の違いということで理解できないこともありませんが、これが教育現場の人間の発言であるということに悲しさを覚えます。それも校長ではないですか。自殺した子を無駄死にさせることにどんな得があるんでしょう。そしてどういうつもりで教育者という立場に立っているんでしょうか。責任逃れが上手な人が教育者として出世するんでしょうか。それともあれですか、モノマネが上手な人が出世するんですか。

実際いじめという行為はどこにでもあるわけです。行動学としても研究されているように、とても無くなる行為ではないようですし、動物にもいじめと捉えられる行動があるそうです。無くならないものを無くすことはできませんが、減らす努力やそれへの対応はできないことではありません。いっそのこといじめを犯罪としてはどうでしょうか。大人の世界にだっていじめはあるんですから。

書いてて思い出しました。そういえば小さな会社に勤めていた時、社長にいじめられてました。今死んだら恨み晴らせますかね。

 
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