こちらスネーク
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どうもasamaです。職業は相変わらずコンビニバイトです。1番好きな仕事は本の納品と陳列、そして返本作業です。嫌いなお客は立ち読みするお客です。好きなお客は本を素早くお買い上げになるお客です。
自治体の条例によって差があるようなのですが、青少年のエロ本の購入はどこでも基本的に禁止されています。もちろん立ち読みも禁止されています。座って読むのはなおさらです。本を見ながらオナニーするのもやめてください。1人居ました。事実です。実は店側にも禁止事項がありまして、青少年が閲覧できる状況を作ってはならないという規制があったりします。実際どう考えても無理ですけどね。だからといってコンビニに18禁コーナーを作るわけにもいきません。高校生がバイトできなくなってしまいます。条例を作った議員がコンビニを利用したことのないブルジョアばかりなのか、それともヤマザキショップしかないとんでもない田舎出身者ばかりなのか、どちらにしても極端な構成の議会だとしか思えません。 そんな理由でエロ本には中身が見えにくいように透明なテープが貼られるようになりました。なかなか良いアイディアだと思います。「見えにくいように」というのがポイントです。決して見えないわけではありません。相方のS君曰く「中身確かめないと買いようがない」。全くその通りですね。表紙だけ見て買うような人は居ないでしょう。値段だけ見て姉歯マンション買うようなもんです。中身を見て初めてそのエロ本が性欲のはけ口になるかどうか吟味できるのです。そこでエロ本業界の苦肉の策として採用されたのが透明テープ。これがまた簡単に剥がせるんです。エロの力は偉大です。お客は何の躊躇もなくテープ剥がしていきますから。これで条例に対して対策を取ったと体裁は保てますし、お客には中身を見てもらえます。これ考えた人は天才ですね。テープ剥がされた本は絶対に売れないという欠点を唯一持ち合わせていますが。 しかし最近テープが強化されました。今まで1本だったテープが2本になりました。いくらなんでも剥がしやすい1本テープでは体裁が悪かったんでしょうか。だからといって剥がし易いテープが2本になっただけなんですけどね。袋綴じさえ破っていくお客には何の障害にもなりません。なんともエロの力は偉大です。 いかにエロの力が偉大かという話をもう少し。駅前の店なんで電車が来る度に混雑するわけですが、そう広い店でもないんで、5人も立ち読みが居ると本のコーナーは満員になってしまいます。さてそれ以上立ち読み客が増えるとどうなるかです。エロ本読みながら隣のカップ味噌汁コーナーへと、順番にカニのように移動します。このあたりは暗黙のルールなんでしょうか、よく統制が取れています。では味噌汁コーナーに立ち読みが溢れた後はといいますと、まるで都内の2重駐車の如く通路に溢れかえり、「お前らは死んだほうがいいと思うよ」と、私に心の中で言われることになります。 しかし1番難儀するのは深夜の長時間の立ち読みです。深夜に立ち読みに来るなんて、立ち読み以外の用事がないですからね。いつ動くかわからないので休憩も取れなければ掃除もままならないんです。「こちらスネーク、立ち読みを発見したので今から排除作業に入る」とかつぶやきながらバフでプレッシャーをかけるのですが微動だにしません。よく見たらヘッドフォンで音楽聴いています。お客もなかなか侮れません。 |