多分この女が嫌いなだけだ
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痴漢行為を行ったとして逮捕された後に不起訴になった男性が、国と女性を相手取って損害賠償を訴えた民事裁判で、敗訴しました。なんとも難しい出来事です。 簡単に事の顛末を書きますと、女性が痴漢をされたと訴える→男性逮捕→不起訴(裁判まで進まず。つまり無罪)→痴漢冤罪として男性が民事訴訟を起こす→男性敗訴(痴漢行為があったとの判決)。ということです。そもそも刑事裁判が行われていないので、"やっぱり"お前は痴漢という判決ではありませんし、民事なので損害賠償すべきかどうかという問題なのですが、刑事と民事で逆の判断が下された、珍しいケースだそうです。 殺人事件でも同じケースがありましたね。殺人罪で起訴された男性が裁判で無罪となったものの、遺族に民事で訴えられた結果、「お前人殺しだから損害賠償を払え」と。なんともややこしい話です。そもそも普通に進んでも上告や控訴などで簡易→地方→最高裁と進んでいくわけで、水掛け論というか押し問答みたいですね、裁判って。 ところで最近痴漢の冤罪が増えているようです。冤罪が増えているというか、冤罪が認められるケースが増えているわけであって、何も言い掛かりが増えているわけじゃないんですけどね。そんな中でTVのコメンテイターが、先ほどの事件に対して面白いことを言っていました。女性のコメンテイターです。「こういう事件があると"冤罪に遭わないように気をつけよう"というような論調になるが、そういう論調は女性としては悔しい。実際に被害に遭っている女性はどうなるのか」と。なんか頭の悪そうなコメンテイターが混じっているなと思っていたら、本当に頭が悪かったみたいです。裁判の話が議題だったはずなのに突然感情論。別の機会でやってくれませんかね。そしてそれは痴漢に言ってください。 しかし実際にコンテイターの意見はどうなのかと考えてみたんですが、これもまたおかしな話だと思うんです。冤罪に遭わないように気をつけようという男性を念頭に置いた論調が、どうやら気に入らないようだったんですが、冤罪を誘発しないように気をつけようとでも言って欲しかったんですかね、女性向けに。痴漢と冤罪という別物を一緒に取り扱ったらそりゃ話もややこしくなりますよ。痴漢の被害に遭うのは女性で、痴漢冤罪に遭うのは男性と相場が決まっているというのに、その上男女同権まで同列に扱おうというのですからそりゃ頭が悪く思われても仕方がないでしょう。 百歩譲って無理矢理男女同権を同列に考えてみましょう。それはそれで世の男どもの苦労を知れと言い返してやりたいです。冤罪に遭わないためにという理由ももちろんありますが、車内などで女性に不快な思いをさせまいと、男どもには苦労があるのです。満員電車で立ち位置から手の置き場まで考えなくてはならないんですよ。手の置き場なんてそりゃ大変なんです。女性のお尻と胸の高さには絶対に手は置けません。運良く吊り革に恵まれれば片手は解放されますが、つかまる場所がなければ両手でカバンを抱きかかえたりして亀のようにならなくてはなりません。そういう苦労をあんたは知っているのか、と。女性のおっぱいが当たったところで男どもは喜ぶだけですから、女性は苦労がなくていいですね、と。 最近では女性専用車両というのがありますね。あれは大変良いアイディアだと思いますよ。男女同権を訴えていたあのコメンテイターは絶対に乗らないはずですけど。 ところで痴漢専用車両というアイディアを思いついたんですがどうでしょう。こっちのほうが理にかなっていると思うんですが。 |