●今回、新たなポンポン船シリーズの一隻目として選んだのが、
新型4mmアルミエンジンを贅沢にも2台積んだ高速戦艦です。

研究の結果、新型エンジンはスタビライザーシステムを搭載、
今までのコイルエンジンにみられた過熱による急停止をを減らし
安定した運転を実現しました。

燃料のブタンガスタンクは第二砲塔の下におさめ、ガスはバルブを経て二つのバーナーに送られます。

船体はスタイロフォーム製で軽量化には優れた素材ですがかわりに火に弱いので、エンジンルームはアルミパンチングボードで二重に囲い、船体を熱から守っています。

試運転の結果ボイラーの温度が安定してくると、計画スピードをはるかに超えるスケールスピード30ノットを達成しました。

なおブタンガスシステムについては、二隻目のテスト中漏れて船底にたまったガスに引火し船体が解ける事故を契機に、以後アルコールバーナーシステムに切り替えました。

●左の写真は霧の中を隠密行動中の「三笠」です。

●建造中の「三笠」。
艤装も終わって塗装を待つばかり、これで排水量はなんと136gしかありません。
●船底
上から見ると排水量型、裏返すと滑走型、軽さと船形で高速を実現しました。
二本づつ出ているのがジェットノズル、丸いものはガスタンクの底です。
●左の写真はエンジンテストをしているところです。そもそもエンジンの中で何が起っているのかわからないので透明なアクリルパイプを繋いで様子を観察しました。

水温が上がって蒸発が始まるとパイプの中の水はどんどん押し出されちょうどアクリルパイプのあたりで安定した沸騰が見られるようになります。火力を上げると沸騰位置が下がり振動も止まってしまいます。もしかしてこの位置はパイプの内径が太くなっているので蒸気の凝縮が起りやすいのかもしれません。

パイプの長さや太さ火加減など他の要因もあると思いますが、パイプの途中に膨張室(スタビライザー)を付けると安定した振動が得られるような気がしますが......よくわかりません????

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