1999/05/03更新


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ソニック号デビュー戦に沈む(1998/10/18)

 ある日、提督の所に1枚のはがきが届きました。「ソニック号がデビューするから、宜しくな。」と、書いてありました。ああ・・・、ソニック号がデビュー。このソニック号という馬、実は買ったわけではない。昨年、グリーン号という馬を持っていて、この馬はデビューさえ出来ずにさよならしてしまった。ほんでもってクラブから、「かわりにこの馬の権利をあげるよ。」と、もらった馬なのだ。そんないわく付きの馬がデビューするのだ。これは見に行かなくては。デビュー戦は第4回中山4日目(09/20)。その6レース、3歳新馬芝1200メータ戦。発走は12:45分。提督は9時半にお家をでて中山へと向かいました。向かいながら、クラブのテレホンニュースに電話。どんな感じかなこのこは・・・。「ちいさい馬だけどよく食べて、背中も柔らかい言い馬だよ。ただ一つ難点は、ゲートの出が悪いんだ。他の馬が出るのをみてゲートを出るんだ。この癖は何回か競馬をして競馬を覚えれば抜けると思うので、使ってからの馬だね。」 と、言うことは・ ・・。今回は見こみがないと言うこと? でもこれって、致命的な欠点じゃないか!? 駅で、駅売りの競馬新聞を買う。提督は1馬しか買わない。どれどれ、調教タイムはどうだ、70.5、55.5、41.0、13.7 一杯。何〜、一杯に追って3ハロンが41.0、ラスト1ハロンが13.7だと。トホホだよ。いくら3歳新馬だからといっても遅すぎる。これははっきりいって勝ち目はない。あんのじょう、新聞も△一つだけ。それでも勇気をもって中山競馬場へ到着。しばらくしてパドックにはソニック号が。うーん、パドックで見るソニック号は気合も乗ってばかに良く見えるのだけれども。試しにラジオの競馬放送を聞いてみる。ソニック号の事を言っている。「ソニックは良いですね、気合も乗ってしっかりしてます。でも、まだ馬ができてませんね。身体全体を使って歩いていない。まだ先の馬でしょう。」 解説者にも見捨てられてしまった。その内電工掲示板にはオッズが。なんと、ソニック号は単勝万馬券、馬番連勝で本命 と組み合わせても万馬券。すごく人気がない。14頭立て11番人気。とほほだよ。そして、本場馬入場、ファンファーレがなり、デビュー戦のスタート。ゲイトが開いて各馬いっせいにスタート・・・。あれ、1頭だけゲート前で踊ってるやつがいるぞ? ゲ! 提督の馬だ! 早くも3馬身の送れ。最後方から馬郡を追走。そのまま4コーナーへ(1200メートル戦は短い)。それでもジリジリと伸びて10着でゴールイン。はっきり言ってこいつ競馬をしていない。まあ、許そう、デビュー戦だ。3歳でデビューできたんだし、これからに期待しよう
 


ソニック号2戦目は6着(1998/11/03)

 ソニック号の2戦目は、その2週間後。中山最終週。新馬戦7レース。10頭立て4枠4番。さすがに今回は中山まで応援に行く元気がなく、お近くの東京競馬場へ。提督のお部屋から東京競馬場へは連絡が良ければ30〜40分で行けるのだ。東京競馬場へレースの少し前に付き、オーロラビジョンで応援。それにしても10頭立ての10番人気とは。トホホ・・・。調教師のコメントも素敵。「状態面での上積みも感じられないなあ。今回も勝ち負けまでは難しいんじゃないかなあ。素質はありそうなんで、もう少し時間を見てよ。」 調教師もこんな調子では馬券も売れるわけがない。それでも買ったさ、提督は。応援馬券を単勝で500円も! 馬連もソニックから3点。おー、万券とそれに近いものばかりだ。あたったらハワイ旅行だ! さて、レースの発走時間。ゲートが開きスタート。問題は出だしだ。前回は踊っていたからな。今回は少々出遅れぎみも、前回のように踊っている ことはない。うん、進歩している。その後、加速して中団から前に付ける積極的なレース運び。おー、いいじゃないか。競馬を覚えたなおまえ。これは期待できそう。早くも素質開花か!? そしてレースは第4コーナーへ。ソニックも加速体制。騎手が扱き始めた。と、その時・・・。斜め前を行く馬が故障したのか外によれる。ソニック号はその馬に接触して後退。結果6着のゴール。うーん、勝ち負けは無理でも、あのまま行ってれば掲示板(5着まで)はあった内容。次回に期待ができる競馬だった。ジョッキーのコメントもそれを裏付け。「いちど使ってレース内容は良くなったね。道中外へ逃げていたが短いところならそのうちなんとかなりそうだよ。」 がんばれ! ソニック


ソニック号 東京競馬場で初勝利(1999/05/03更新

 その後色々あったソニック号(喉が痛くて放牧なんぞしていた)。今年に入って復帰し、8着、3着、5着と成績も安定してきた。そして運命の東京競馬場、1999年04月24日。その日は大雨。いったさ、提督は東京競馬場へ。本当に凄い大雨だったんだぞ。傘さしていても濡れちゃうぐらいの。もう、濡れ濡れなんだから。提督はね、前日友達に電話したのだ。「史上最強の未勝利馬、ソニック号が東京で走るよ。応援しに行こう。」すると友達。「何でゲートで踊っている馬の応援をしに行かなくちゃいけないの?」 くくく・・・。そう言われてもしょうがない。デビュー戦がなあ、強烈な負け方だったもの。おまけにどちらかといえば苦手に思えるダート戦。いいよ、提督一人で応援にいくよ。発走は10時50分。土曜日の平場、おまけにこんな大雨とあれば、こんな時間に競馬場についても指定席が買えた。これはラッキー。今日一日冷暖房完備の部屋で競馬ができる。さてと、競馬新聞でも読んで、雰囲気を見てみるかと。えーと、調教師のコメント。『前走は前が詰まって脚を余した。改めて期待したい。ここも好勝負だろう』 良いじゃないか。デビュー当時のコメントとは全然違う。作戦はと・・・『鞍上が考えて乗るだろう』 て、あんた。調教師は何も考えてないのかい。ほら、他の馬は中団か後方からとか、逃げるとか、差す競馬とか書いてあるのに。こんなもんなの? でもね、上が岡部とか的場とか、横山だったらこのコメントも納得できるよ。鞍上は今日、北村弘(平成11年デビューの見習騎手。昭和55年7月24日生まれ)だよ。それに考えさせるの。ウイニングポストじゃないんだからさあ。大丈夫かなあ。提督のそんな心配もよそにファンファーレは響きわたり、競馬はスタート。おお、抜群のスタートじゃないか。一瞬先頭にたつも控えて3番手につける。うまいじゃないか、ソニック号。道中も抜群の手応え。騎手は持ったまんま。4コーナーを回り、先頭集団の他馬の手綱がしごかれ追い出されるのに、ソニック号は馬なりで追走。残り200メートルで鞍上の鞭に鋭く答えてあっさり抜け出し、2着馬に1馬身1/4の差を付けて完勝。頭の中は真っ白。日本海溝の奥底から沸きあがる泡のようにふつふつと喜びが、こみ上げてくる。単勝4番人気の870円。複勝170円。当然提督は馬券も買っていたから、ウハウハである。よかったあ、今まで餌を食わしてきたかいがあったよ。騎手のコメント。『スタートもよく、指示通りに楽に前に付けることができました。不良馬塲で、脚抜きが良かったのも味方してくれました。」なんだ、ちゃんと作戦を調教師の先生が考えていたのか。まあ、何にしても勝って良かったー。ソニック号はこの後休養のため、放牧に出される事になった。いいよ、いくらでも休んでおくれ。一勝してくれれば、未勝利戦がある内に勝たなくてはいけないというプレッシャーがなくなるのだ。馬主さんはほっと一息である。みなさん。みなさんもこの感動を味わえたければ、是非一口馬主に。お金には変えられない感動ですよ。


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