1999/12/27 更新


ある日提督は考えた


 提督のパソコンはIBM Aptivaであった。1997年製である。その当時としては、最高の物を購入したつもりだ。MMX Petium 200MHに16倍速CD−ROM、メモリーは32MB、HDは4.3GBのミニタワー。これにSCSIカードとMOを付け、プリンター、モニター込みで40万円位だった。この当時はPentiumUが発売されたころで、IBMには無かったが、一部のメーカー製パソコンにはPentiumUが搭載され始めていたころだ。その後、提督のパソコンは改造に継ぐ改造を受ける。CPUは下駄を履かしてAMD K6−U 300MHを経由してAMD K6−V400MHへ。ビデオカードはCrearive RIVA TNT−2 16MBへ。HDは最高時22GBへ。CD−ROMは取り外され、変わりにDVDドライブへと変えられた。モデムは33Kbpsに56Kbpsの物が追加された。しかしである。ここで限界である。もう拡張ベイはすべて使い切った。ISAのスロットは余っているものの、PCIバスはいっぱい。FSBクロックが66MHであるので、これ以上CPUスピードを上げるのは難しいし、ベースクロックを上げない限りもはや全体のパフォーマンス向上は見込めない。巷では、99,800円のパソコンが発売され、その性能は我が改造Aptiva君を凌ぐ。その辺のお坊ちゃんお嬢ちゃんの、インターネットを行うだけのパソコンが、わがAptiva君よりCPU性能だけならば、上と言わざるをえない。
 そこでだ、提督はパソコンを買いなおすことにした。どうせ買うなら最高の物を買いたい。まあ、サーバーはいらないけど。常識的に考えて最高のものを買いたい。しかしである。提督にはこの様な疑問が湧いてきた。『
どうせ2年もすれば、くすんだスペックになってしまう。』 更に発売されているマシンを見回してみる。『提督の今のAptiva君の周辺機器環境を満足する機種は無い。』 HD22GB、DVD、MO付。まあ、これは今のAptivaから取り外して付け直せば良いのだが、空きベイやスロットを使い切ってしまい、その時点で周辺機器の追加が難しくなる。ならば、自分の好みに合わせて、作る事にしよう。別に作るのは初めてではないし、(前作はおしゃれ1号といい、提督の実家で働いている)自作機なら、部品を変えながら、かなり最新スペックの状態を保つことができる。そうだ! 自作しかもはや道は無い。


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