最新のよた話へJUMP

色々面白いコンピュータのよもや話

提督が憧れていたコンピュータって!!!

 提督の小学校の頃の文集を見てみると、その頃の大人になったら何になりたいという所に、「コンピュータの技師」と書いてある。おお、すごい! こんな小さな頃からコンピュータに憧れていたんだ。うーん。この’コンピュータ’と伸ばすところが時代だな。まだ、この頃は電子頭脳という日本語も生きていた頃だ。で、何でコンピュータにこんなに憧れたのだろう。
 だって、その頃のテレビに出てくるコンピュータってとってもカッコ良かったのだ。この時代、海外のSFテレビドラマがよく放送されていた。例えばタイムトンネル、例えば宇宙大作戦(スタートレックの事である。スタートレックを知らない? じゃあ、来月の特集はスタートレックかも)、例えば、名前は忘れたけど月面基地の話とか、潜水艦の話とか・・・。で、なんでこの頃のコンピュータがカッコ良かったかというと、小さな電球がいっぱい付いててきらきら光ってるし、分けがわかんないけどディスプレイには幾何学模様みたいのがぐるぐる動いてるし、コンピュータの前面から、カタカタ出てきた紙テープを恐ろしい勢いで人間が読んじゃうし、極めつけはどうしてだがドカンドカン火を吹いて爆発するし。ああ・・・、スリルとサスペンス。今のコンピュータの何とつまらないことか。


すごい規格のコンピュータが漫画に出てたっけ


 やはり小学生の頃。ある漫画を読んでいたらこんな話があった。野球漫画なんだけど、父親は子供を一流の野球選手に育てようとしている。子供もその気だ。しかし、思いっきり打ったり投げたりできる練習場を確保できない(だいたい二人でそんなことしたら大変な気もするが)。そこで、父親はすごいボールを開発し、それを使って息子にバッティング練習をさせる。家の前の路地で父親が思いっきり投げたボールを息子が思いっきり打つわけだ。息子はジャストミートするが、ボールは息子の前にポトリ。息子が不思議に思ってボールを見てみると、そこには小さなディスプレィがあって、左中間二塁打とか出てる。そこで父親が得意げに説明。何と図解入りだ。「この中には超小型真空管を使用した小型電子頭脳が入っていて、ボールに当った衝撃や角度からヒットかアウトかを判断するのだ。」 すごい、すごすぎる。たんなる町の親父がどーしてそんな小型のコンピュータを自前で組み立てられるんだ? だいたい当時はは液晶もないのにどうしてそんな小さなディスプレイが作れたんだ? 真空管は電気食 いなのに電源はどこから持ってきている。提督も真空管ラジオを趣味で作ったことあるけど、乾電池で動く真空管なんて聞いたことないぞ。だいたい真空管を内蔵した物をバットで殴ったらヤバイだろう、どう考えても。いや、今のコンピュータだって・・・。

そんなに昔ではないけどWindowsの影が見えなかった頃の話


 まだ、OS/2が出て数年という頃。世の中にはWindowsという宗教が蔓延っていない頃の話(えーと、DOS/Vが見え隠れしていた頃)。私は会社の命を受け、とある企業のとあるシステムの開発をお手伝いしにいったのです。そのシステムでは最終端末としてOS/2が採用されました。使うのはパートのおばちゃん達です。システム立ち上げ後、おばちゃん達からの質問の電話が幾つか掛かってきます。「コンピュータが動かないんですけど。」 「そうですか、コンピュータとコンピュータに接続されている機械のスイッチは入ってますよね?」 「あ、そう言われてみればニデモの電気が点いてません。」 「ニデモ? にでも? 煮ても? 似ても? あ、モデムですね!」 「そうそう、そのニデモ。弁当箱みたいな機械。」 
 こんなこともあった。初期のOS/2はウインドウシステムではなく、この頃のOS/2からウインドウシステムになったと記憶している。そこでまた、訳の分からないおばちゃんとの会話。 「うまく動かないんですけど。」 「そうですか、XXウインドウは開いてますか?」 「え、xxウインドウ?」 「そうです。」 「この部屋には窓はないんですけど。」 「そうですか・・・!」
 

まだまだコンピュータは謎のマシンだ

 本当につい最近の話です。お客さんの所で何周年記念とかで社史が全社員に配られていました。私も見させて戴いたのですが、それを読んでいて唖然としました。この記事はこの様に書かれていました『199X年 念願の大型コンピュータ導入 XXX製XXXX』 しかし、そこに掲載されていた写真は印刷装置だったのです。まあなあ、プロのカメラマンに頼んだのだろうけど、カメラマンじゃどれがCPUかわかんなかったんだろうなあ。そこで動いているものに飛びついたんだろうなあ。皆さん、皆さんは見たことないかも知れませんが、大型コンピュータ(我々は汎用機と呼んでいる)の世界では、マシンルームに入ると、大きな箱型の機械が立ち並んでいるだけです。SFの世界のようにライトがチカチカしているコンピュータはありません。もし、チカチカしているものを見つけたら、それは通信機器でしょう。でも、大型コンピュータのイメージって、この世界以外の人ってどうなんだろう? 大型コンピュータルームは隔離されているので、この 世界で働いている人でも(例えば普通のアプリケーションプログラマー)現物を見たことがない人はいるんじゃないかなあ。そういえば、子供の頃はコンピュータの絵や写真って、絶対オープンリールのテープ装置だった。この世界で働き始めた頃。前の会社での事だけど、一般社員のコンピュータルーム見学という規格があって、その当時の先輩なんて、オープンテープ装置を指差して、「これがコンピュータです。」って、平気で嘘付いてたもの。まだまだ、大型コンピュータの世界(汎用機の世界)って、みんなにとって謎の世界なんだろうなあ。






とあるその筋の会合でのマイクロソフト関連の話題(言い訳?)

 提督は、その筋の会社の人間なので、その筋の人達の集まる会合に行って来た。この会合は定期的に開かれていて、いくつかの分科会に分かれている。私は自分の持っている技術上、そこの基盤技術の分科会に参加している。ここで今回マイクロソフトの発表があった。なかなか面白い内容もあったので紹介したい。色々書きたいけど書けないこともあるので、もしかしたら皆さんが知っている話題だけになってしまうかも・・・。
 マイクロソフトは、コンピュータのHigh−Endを目指しているわけではないらしい。あくまでもボリュームゾーンで勝負をすると。ようするにマイクロソフトはパソコン相手の商売をするということである。大量に出荷する事により、価格を下げる。ユーザーはパソコン上のソフトの選択肢が広がる(マイクロソフトがいうとどう言おうと嘘に聞こえる)。そこで創造と変革の工夫が行われ、更に価格が下がり出荷本数が伸びていくと。マイクロソフトは、新しいものを出すことが市場の信頼に答える事だと思っているのだろうか? 安くする事が市場の信頼に答える事だと思っているのだろうか? HiGH−End相手じゃないから安定してなくても良いという理由は1ミリもないぞ! おまえ達が作ったソフトでまともに稼動するものが一つとしてあるか? この頃提督の会社では、何か作業をしていて飛んでしまうと、「まあ、マイクロソフトだから仕方がないか。」と、いう声とともに諦める事が慣習化した。ここまで言われて悔しくないかマイクロソフト。IBMの汎用機では、一度チューニングが終了し、システムが本番稼 動してからは、システムが飛んでしまい、全体が停止することなど数年に1回あるかないかである。
 マイクロソフトはワールドワイドで年間2兆円の商いをしたそうだ。日本では1500億位の売上だったらしい。今までは日本が売上の12%を占めていたらしいが、この不況で下がったということだ。マイクロソフトは売上の17%、3200億円を研究開発費に回しているそうだ。これはIBMより多いと威張っていた。処がここに落とし穴があると提督は思う。IBMは日本だけで1兆円位の売上があるとIBMのSEに聞いた事がある。全世界だとどれくらいだろう。世界の巨人IBMだ。きっとたくさんに違いない(今度調べておこう)。IBMは研究開発費用は売上の8%でもその分母が違うし質も違う。きっと開発している人間の質も違うような気もする。でなければあんなにマイクロソフトの商品にバグがでるわけないもの。わざと出してるんじゃないかと思うくらい。
 話は話題のWIN98。大本営発表によると、発売2日で25万本売れたそうである。恐ろしい数字だ。ちなみに95はどうだったかというと発売4日で20万本だったそうである。累計でここまで2千300万本。世界では5千万本。この数字が本当ならマイクロソフトはより自分の使命を噛締めなくては。はっきり言って現状ではこれ以上の機能はいらない。安定稼動に全力を尽くしてほしい。参考までにWIN/NTサーバーは30万本/年、WIN/NTワークステーションは100万/年売れているそうだ。
 更に驚く話。Microsoft Exchange Serverは、2年間で1300万ユーザーに使われるようになったそうだ。この分野の草分け的な存在はNotes/Dominoであるわけだけれども、このペースで伸びていけばNotes/Dominoも風前の灯火。でも、本当かなあ。提督の周りではExchange Serverなんて使っている人を見たことないけど。Exchange Serverは米国国防省でも採用されたらしい。本当に大丈夫かなあ。
 マイクロソフトは近い将来、WIN/NTにMS−トランザクションサーバー(MS−TS)と、MS−メッセージキューイングシステム(MS−MQ)を搭載して販売するようである。TSについては皆さんご存知かと思う。MQは非同期オンラインを実現するためのミドルウェアーである。IBMが強力に推進している。この頃かなり流行ってきて、ちょくちょく見かけたり開発の噂を耳にする。提督も実際MQを利用したシステムの開発にかかわったが、非常に将来性のある仕組みである。非同期オンラインは今後ますます伸びると思われる。MQはIBMが強力に推進しているせいもあり、各プラットホームで動くMQの仕様はIBMの規格に準拠したものとなっている。汎用機、UNIX,OS/2,WINDOWS・・・。WINDOWS版のMQはIBMが作っているらしい。ここにマイクロソフトが参入する。しかもWIN/NTに搭載されて。この発表を聞いても分かる通り、マイクロソフトは企業の基幹システムに参入しようとしている事がわかる。確かにマイクロソフトは、企業の基幹業務を構築する基本ソフトにおいて、IBMに対抗する商品をすべ てそろえた。IBMのトランザクションマネージャーであるCICS,IMS/TMに対抗しMS−TS,DBマネージャであるDB2,IMS/DMに対抗し、MS−SQLサーバー。非同期オンラインであるMS−MQ。でも、ここでマイクロソフトに強くいいたい。作れる技術と、安定して稼動させる事ができる技術とはまったく別の物だ。もし、マイクロソフトがその気なら、いくつかの企業の基幹業務はWIN/NT上でこれらのソフトを利用して稼動するようになるだろう。そしてもしトラブルが発生したときに、今のような知らぬ存ぜぬあなたの使い方が悪い、ハードが悪いみたいなことを言っていたら・・・。ビルゲイツもマイクロソフトも、悪者にはなりたくないでしょう。
 実はこの日、日経コンピュータで叩かれた、マイクロソフトのトラブル対応の悪さについても言い訳をしていた。マイクロソフトがいうにはこのままで良いとはぜんぜん思ってはなく、全力をつくして改善したいそうだ。しかしながら、一日当りの問い合わせがあまりにも多く(この頃はWIN98発売の影響もありすさまじい量らしい)、現状では十分なサポートができないのだそうだ。なにしろNTTから交換機が火を吹きそうだから何とかしろといわれたそうだ。だったら、もう少し安定するものを作って、問い合わせが1本でも減るように努力すべきだと思うのだが・・・。


 

くろヤギさんからお手紙付いた、しろヤギさんたら読まずに食べた、しーかたがないからお手紙かーいた・・・・ (98/09/13)

 提督の所へ知人から電子メールが送られてきました。提督は誤ってマイ*ロソフトのINTERNET MAILで読んでしまいました。まあ、ソフト間の相性や設定の問題もあるとは思うが・・・。今までいくつかのメールがくろヤギさん状態になったことか。今回も添付ファイルがくろヤギさんでした。そこで、もう一度送って下さいと友人に返信を書いたときの、友人からの返信です。彼は私以上にマイ*ロソフトに泣かされていたのです。念の為にいっときますが、彼はコンピュータには精通している人間です。彼の仕事の半分以上はOSのない世界のシステム作りなのですから・・・。

私はインターネットメールを使用していません。
Exchangeのインターネットサービスを
使用しています。(もっとひどい?!)
時々、添付ファイルの名前や件名が化けます。

日本語処理もmsime95です。
時々、メールを入力中に死にます。

officeも95proです。
wordで自動挿入したページ番号や目次が
正しく表示されません。印刷設定のダイアロ
グが出ません。excelのVBAヘルプを
入れたはずなのに見つかりません。

これが”仕様だ”と思えば苦になりません。

(というか、上位バージョンって余計な機能
が増えているだけで、どうせまともに動かな
いから、障害個所を把握している分、古いも
のの方が信用がおけるので...(T!T))


音声入力システムに明日はあるか(98/10/18)

 ある集まりに参加したとき、某大学の教授が言っていたのだけれど、人間にとってもっとも良い入力システムはキーボードなのだそうだ。人間の思考のスピードで入力できる機器は今の所キーボードしかないと。そこで、取り上げられたのがIBMのVia Voice。’声でAptiva'のコマーシャルで有名。提督も実は持っている。どんなもんかと思って、買ってみた。で、教授のVia Voice評だが、’こんなもんは実用にならない’のだそうだ。Via Voiceの音声認識率は90%以上でこれは凄いことのように見えるが、実用性で考えて見た場合、10回のうち1回間違えられると、自然な入力は難しくなり、修正の為の時間が増えてしまうのだそうだ。考えて見れば全くその通り。ここで、近い将来、認識率が限りなく100%に近くなったとしたら、音声入力システムは実用段階になるだろうか? 教授の答えは’オフィスでは使い物にならない’と言うことだ。冷静に考えて見よう。今やパソコンは職場に1台や2台ではない。進んでいるところでは1人1台だ。そこでみんなが音声入力し始めたら、こりゃもう大騒ぎさ。では、どんな所でこの技術は生きてくるのだろうと提督は考えて見た。よくSFや アニメの世界ではコンピュータに音声で命令を与えている。スタートレックやバビル2世のコンピュータは完全に音声認識だ。ジャイアントロボや、鉄人28号(どう考えてもあのリモコンであんな複雑な動きが出来るわけがない)。ははーん。これらを見て、提督は感じた。音声認識でそれをそのまま入力にしようとしたからいけないのだ。音声コマンド入力ならそんなに難しくないぞ。だって全部を正確に認識する必要はないだろうし、ワープロの口述筆記みたいに、各々が各々のコンピュータに向かって同時にしゃべることもないだろうからうるさくない。そうか、世界はやはりSFを追いかけているのだ。指令を理解するコンピュータ。これは人間の声で動くロボットの誕生もそう先ではないかもしれない。そういえば、Via Voice カルロは良く出来てるもの。カルロという猫がパソコンの中にいて、こいつの声で指令をすると、色々やってくれるというソフトだけど。まあ、安いソフトなので買って試して見るのをお勧めします


それができれば苦労はしない(98/11/23)


ある投稿より。提督も全くそう思う。いっかきっと・・・。いっかきっと・・・。マイクロソフトに復習してやる! マイクロソフトに目に物見せてやる。

先日、あるひとに隠れてインターネットでちょっとエッチな所に
行ったのですが、突然ハングアップしました。マウスポインタが
消え、alt-F4、ctrl-alt-delも無反応、電源ボタンもだめ...
一瞬頭が真っ白になりましたが、ctrl-alt-delを再度試したら、
パワーオフしました。電源を再投入したら自動的にスキャンディ
スクが走り、その画面を見ると...
>Windowsが正しくシャットダウンしていません。
>今後これを防ぐためにはスタートメニューのWindowsの
>終了を使用してください。
スタートメニューが動いていたらこんな苦労はしないんだよね。



MS VS GM 1999/01/31 

板橋区のみぽぶうさんからの投稿です。 

 ビル・○イツはこんなことを言ったそうです。
 もしGMがコンピューター業界のような絶え間ない技術開発競争にさらされていたら、私たちの車は1台25ドルになっていて、燃費は1ガロン1000マイルになっていたでしょう。
これに対し、GMは次のようなコメントを出したと言われています。もし、GMにマイクロソフトのような技術があれば、我が社の自動車の性能は次のようになるだろう。
 ■特に理由がなくても、2日に1回はクラッシュする。
 ■ユーザーは、道路のラインが新しく引き直されるたびに、新しい車を買わなくてはならない。
 ■高速道路を走行中、ときどき動かなくなることもあるが、これは当然のことであり、淡々とこれをリスタート(再起動)し、運転を続けることになる。
 ■何か運転操作(例えば左折)を行うと、これが原因でエンストし、再スタートすらできなくなり、結果してエンジンを再インストールしなければならなくなることもある。
 ■車に乗ることができるのは、Car95とかCarNTを買わない限り、1台に1人だけである。ただその場合でも、座席は人数分だけ新たに買う必要がある。
 ■マッキントッシュがサンマイクロシステムズと提携すれば、もっと信頼性があって、5倍速くて、2倍運転しやすい自動車になるのだろうが、全道路のたった5%しか走れないのが問題である。
 ■オイル、水温、発電機などの警告灯は「一般保護違反」という警告灯一つだけになる。
 ■座席は、体の大小、足の長短等によって調整できない。
 ■エアバッグが動作するときは「本当に動作して良いですか?」という確認がある。
 ■車から離れると、理由もなくキーロックされてしまい、車の外に閉め出されることがある。ドアを開けるには、
   1)ドアの取っ手を上にあげる、
    2)キーをひねる、
   3)ラジオアンテナをつかむ、
  という操作を同時に行う。
 ■GMは、ユーザーのニーズに関わらず、オプションとしてRand McNally(GMの子会社)社製の豪華な道路地図の購入を強制する。もしこのオプションを拒否すると、車の性能は50%以上も悪化する。そして司法省に提訴される。
 ■運転操作は、ニューモデルが出る毎に、はじめから覚え直す必要がある。なぜなら、それ以前の車とは運転操作の共通性がないからである。
 ■エンジンを止めるときは「スタート」ボタンを押すことになる。
 ■運転中に何か不都合が生じた場合、一旦乗客全員が車外に出て、全ての窓(Window)を閉じてからエンジンをかけよ、とマニュアルに記載されている。にも関わらず、それで不都合が解決することはまずない。
 ■新車にも関わらず、車内は虫がいっぱいで、窓が開かない等の問題が発生するが、それに対するGMテクニカルサポートの回答は「ガラスメーカーの問題でしょう」といった物となる。
 ■「最新鋭の技術の結晶」と謳われているニューモデルカーが、前世代と同じシャーシであるばかりでなく、フォード社の10年以上前のモデルと同等であったりする。


 コメントのしようもございません。





1964年の最新コンピュータ


 提督は、東京に出てきたばかりの頃、古本屋を良く回っていた。その当時手に入れた本で、1964年5月号のSFマガジンがある。その中の「サイエンストピック」という記事の中に、今読むと非常に面白い事が書いてあった。題して「人口頭脳にも健康優良児」まあ、今の時代から見れば笑い話だけど。原文のまま載せて見ます。時代の流れが分かると思いますよ。
『電子計算機は人工頭脳とも呼ばれるが、人間ならさしずめ、頭はいいが身体はまったくなっていない、虚弱児のようなものだ。というのも、頭を働かせるためには、身体を冷暖房付きの清浄空気室に入れてやらねばならない。暖かすぎるとか、ゴミがあるとかいった不愉快な環境においてやると、人工頭脳はすぐに頭をにぶらせ、ついにはストップ、つまり死んでしまうこともあるのだ。これでは、大学の研究室とか、宇宙センターとか、都市の近代ビルの中とかいった場所でしか使えない。船に乗せて、荒波の中を長く航海させるなどはもってのほかである。そこで米海軍艦船局はスペーリーランド社と協力、頑丈で、ゆさぶっても平気という人工頭脳の健康優良児を生み出した。記憶できる語は三万二千七百六八。一秒間に加減算なら十二万五千回、丈除算でも二万回以上できる。海が荒れ激しいショックを受けても、長い航海でひっきりなしに細かい振動を受けても平気。頭の上に無線室があって、種々の強い電波が飛びこんできても、ぜんぜん気にしないというタフネスぶりである。頭(性能)がよく病気(故障)しない。それにもかかわらず高さ一.八メートル、幅〇.九メートル、奥行き〇.七五メートルという小柄。まったく「山しょは小粒でもピリリ」の見本みたいなものだ。いったいこの頑丈さの秘密はどこにあるのだろうか。それは頭脳の細胞ともいえる記憶素子に、これまでのトランジズター類や磁気テープ(ここの記述は比べる対象として変だけど見逃そう)とはまったく違う「非破壊呼出し可能磁性薄膜素子」を使ったからだ。これまでの素子だと、読み出したデータを、改めた記憶回路に流し、そこで憶えこませる必要があった。しかし新しいこの薄膜はその仕事を一度にやってしまう。このため計算の速度は二倍も速くなり、回路も簡単になって故障もなくなったというわけだ。具体的にいえば、計算の一サイクル時間は、六六七ナノセカンド(一ナノセカンドは一〇億分の一秒)というから全く驚くほかない。この頑丈な小型電子計算機は、数ヶ月から数年も行動する原子力潜水艦や原子力商船などのオートメイション操縦、ミサイルの誘導やコントロールに、大きな役割をはたすものと期待されている。』



CP642Bというコンピュータらしい

さすがの提督もこの頃のコンピュータの話は知らないなあ。でも、提督が学生の頃使用していたHITAC8150は32K BYTESだった事を考えると、このコンピュータは凄い性能だったと思うよ。当時としては。


コンピュータの2000年問題に関すること  1999/10/10

2000年がやってくる。提督も業界の人なので、2000年の1月1日から仕事である。具体的には2000年1月1日にマシンを動かすテストを行う。とにかくコンピュータが止まってしまうとやばいと行くことは、現場を担当している者ならよーく分かっている事だろう。もし止まれば、会社が傾くぐらいの被害が出るかもしれない。こんなに一生懸命になっているのにだ、『夕刊フ○のパソコンの達人』等や、一部のパソコン週刊誌の記事には非常に頭にくる。記事を書いてる人たちの履歴書を出してみろと言いたい。これらの心無い誤りの記事は、大体次のような事にまとめられる。

 1.2000年問題は従来の古いシステム特有の問題であって、最近のシステムの問題ではない。
 2.2000年問題はCOBOLという昔の言語で書かれているのが問題であり、近頃のプログラマーやSEの問題ではない。
 3.2000年問題は昔のSEやプログラマーが、メモリーをけちった為に生まれた。設計ミスである。
 4.2000年問題は今や時代遅れの汎用機の問題が大きい。
 5.2000年問題は実はたいした問題ではなく、メーカーやソフトハウスを設けさせるために騒いでいるだけである。

 本当に・・・、おまえらいいかげんにしろよと言いたい。いちいち反論する気もおきない。まあ、外野の野球評論家が何言っててもいいやという感じである。でも、言いたい。君たちマスコミの人間が話すことは、言ってみただけでは済まされないということを。ちょっと考えてみれば分かるでしょう。上にあげた1〜4の件に関しては、Microsoftのソフトがいかに2000年問題を多く抱えているかを認識すればわかる事だと思うけど。

 

 


思い込みによる間違いかも。   2000/09/07

 IDCジャパンは、2000年のソフト市場規模の予測を08月29日に発表した。それによれば、今年の市場は前年比11.9%増の1兆6880億円だそうだ。今後も14%程度の伸びを予想している。市場をOS別に見ると、Windowsが全体の38.6%を占め、シェアを前年から5.4%伸ばした。UNIXは前年と同じで27.7%。Linuxは前年比0.1%から0.5%に。メインフレームは2.4%ダウンの17.1%だったそうだ。さて、この発表をコンピュータ雑誌数社が記事として掲載したが、『週刊アスキー』のコメントが少し興味深かった。記者の個人的な意見かどうかわからないが、このように掲載されていた。”市場がオープン系システムに移っている実態が明らかになっている”。うーん、本当にそうだろうか? よく見れば、伸びているのはWindows系のみである。Windowsってオープンなシステム? ね???。 提督の考えでは、Windowsはオープンとは言いがたいのだが。UNIX系のOSはオープンだと思うよ。そう考えると、汎用機の事実上の標準であるIBMのOS、OS/390は、かなりオープン。というか、そのOSの中にUnix処理系を完全に取り込んでいる。昔は、IBMはこの部分をオープンエディションMVSと呼んでいたけど、今はUNIXサービスと呼んでいる。TCP/IP関連のサービスは、今やこの、UNIXサービスの中でしか動かない。更にである。0.1%から0.5%と5倍も伸びたLinux(アスキーのこの記事を書いた記者が、カタカナでリナックスと言い切っていたのも少し気になる)だけれども、このOSもIBMメインフレームではネイティブに稼動してしまう。IBM汎用機(S/390)やOS/390こそ、この記者が言う”オープンなシステム”だと思うのだが。そういう意味では、”市場はオープン系システムに移っている”と言えるが。ン? じゃあ、この記者の言った事は結果的に合ってるジャン。Windows系の売上が伸びているのはあたりまでしょう。だって今や。PCは誰でも持っている時代だよ。コンピュータの仕組みや機能を知らない人でも、”インターネットをやりたい”というのりでPCを買っている。伸びるに決まっている。ここから(Windowsソフトが売れていると言う情報から)、”市場がオープン・・・”という結論を導き出すのは変な気がするが。どう思う。


日本のコンピュータ業界は大丈夫か   2001/11/11

 みなさんご存知のように、日本のコンピュータメーカーはかなり厳しい状態にある。富士通、NEC、日立。みんなリストラである。そろいも揃って赤字。世に言うIT不況。でも、ていとくは思う。悲しいけれど、この三社。なるべくしてなったのではないかと。考えてみると、日本のメーカーは、コンピュータ業界でその存在意義を失いつつあるのではないか。チップレベルの話から、メインフレームの話までを考えてみる。先ず、マイクロプロセッサー。今、日本のメーカーで世界に通用するチップを製作しているメーカーはない。昔はNEC V30等やZ80互換チップ等、それなりの物はあった。しかしいまやインテルやAMDに付いていく事さえできない。日立のSHシリーズは何処で使われているのだろう? 次にPC。日本規格のPCは存在しないから、もはや論ずるも事もできない。IBM PC系かMAC系のみである。NECのPC98は、IBM PCの用に世界に認められなかった。次にワークステーション。NECは現在ワークステーション系もWindows系のマシンを採用しているらしい。日立はHPのサーバーを売っている。富士通はsunのワークステーション。メインフレームは、はっきり言って、日本のメーカーは死んだ。富士通は事実上撤退。日立は実質CMOS CPUをIBMからOEM供給を受けている。一般的にメインフレームが儲からないから撤退しているように言われているが、IBMはメインフレームの出荷状態を見ると、本当にそうなのか疑う余地はある。ようは、日本のハードメーカーは、売るべきオリジナルハードを持っていない。別に富士通や日立を選ぶ必要が何処にも無くなっている。もはや、日本のコンピュータ技術はアメリカに比べ、5年以上送れているかもしれない。何が原因だろうか? それはオリジナル製のなさである。あれだけ売れていたPC98シリーズさえも、NECオリジナルと言えるだろうか? NECのPC98はI良くできたIBM PCのコピーのようなマシンだったと言えないだろうか? NECのN-BASICはマイクロソフト製だった。ソフトも外国製だったのだ。NECの物ではない。 一時期日本人は、コンピュータ技術でアメリカに追いついたと錯覚をしていたのではないか? 一部の人たちは追い抜いたと思っていたかもしれない。 でも、実態はそうではなかったと言うこと。コピーの域を出ていなかった。 これは、遠く考えてみると、日本の国の政策の失敗だったのかも。IBMのメインフレームが初めて日本に上陸したとき、日本政府は日本のメーカーにIBMに追いつくために’互換機路線’を指示し、援助したと聞く。その付けが、今回ってきた。今、日本のメーカーには売るべき物がないのだ。


ていとくは病気かもしれない   2003/01/11

 コンピュータと病気・・・・。一見この二つは関係が無いように思う人がいるかも知れない。しかし、今ではこの二つは切っても切り離せない物になっている。今日は、その辺の笑うに笑えない話を・・・。 ていとくもそれなりのお年なので、今年は人間ドックを受けることにした。ていとくが検診を受けた設備は、結構最新の設備がそろっていて、その機器のオペレーションを行っているのは殆どが若い看護婦さん。受付で渡されたIDカードを測定機器に差込、次々と検査を受けていくわけだ。様は最新の測定器があれば、お医者さんはいらないという事なのか。そんな中で肺の機能検査を受ける事に。測定機器に接続された、かなり大き目のノズルを咥えるように言われたていとく。そのまま普通に口呼吸をしろという。まあ、言われるままに行ったわけだが、測定機器を見ていた看護婦さんが、怪訝な表情。で、「ていとくさん、ちゃんと呼吸してますよね。」 「ふぇふぇふぁす(しています)」 「変ですねえ、吸う息より吐く息の方が少ないのですけど。 もう一度やってみてくれます。」 てなぐあいで、その後も5分ぐらい検査を続けたていとく。それでも測定結果がおかしい。ノズルを咥えつづけていたていとくは、だんだん気持ち悪くなってきた。それを見た看護婦さん、「大丈夫ですか、休んでまたやります? 本当に変なんですよ。」 ていとくの心には一抹の不安が・・・。ていとくの肺には穴が開いているのか・・・。空気が漏れているのか?? やばいじゃないか!! 更に検査を続けるていとく。それでも測定結果は変なまま。いよいよやばいんじゃないかという感じになった時に別の看護婦さんが。「どうしたの?」 「測定結果が変なんです。吸う息の量より吐き息の量が少ないんですよ。」 すると、その後から来た看護婦さんは、「ああ、そういう時は、一回止めてからもう一度動かすと直ると思うよ。」 というと、測定画面のある所をクリック。たちまち画面一杯に広がっていた測定画面は消え、その下から現れたのは、見慣れたWindowsのディスクトップ!! そして、そのままSHUTDOWNして、再度パワーオン。その後測定ソフトを立ち上げて、策定してみると・・・。「ね、正しい値に戻ったでしょう!」 戻ったって・・・。いいのかそれで。場合によっては人の命のやり取りを握っているかも知れない医療機器がこんな感じで。Windows君、ていとくは君がいつでも安定して稼動して、間違いがないことを切に望む。

黄色のページの索引へ(コンピュータの話)   ホームへ