1999.世紀末

 真・ポップンコントローラーから発せられる騒音の問題、突如降りかかった配線のトラブル。そう、本来ならば基盤に穴を空け、そこにリード線を通してから半田付けすれば確実だったのだ。穴を空けるためのピンバイスも持っていたというのに、功を焦った。そして襲いかかる家庭用ポップンの禁断症状。コントローラーがこの有様であるため、かなり長い間家庭用ポップンから遠ざかっていた。
 そして
 中古でコントローラーをもう一つ買っていた。
 「フフ……なんだかんだ言って、これはこれでつかいでがあるからな。騒音が気になるのならば、ノーマルコントローラーは夜のポップン専用にしても良かろう。いざという時はこれを解体し、今度こそしっかりと配線するのも、また一興……」
 大量のリード線を吐き出したコントローラーは、これ以上壊れないように、部屋の片隅に安置されたままです。仮に買いなおしたコントローラーで配線部を完璧になおしたとしても、夜にノーマルコントローラーを使いたくなった時はどうする?
 あぁ、もしや
 三台買うことになるのか。


 2000.1/xx

補修完了 かなり長い間、ダラリとした時間を過ごしました。部屋に転がる真・ポップンコントローラーのガラが部屋の一部として溶け込むほどに。
 契機は唐突に訪れました。家庭用ポップン3発売の声が聞こえてきたのです。はっと真・ポプコンに目をやる。
 「そーだよ! そもそもポップン2をアーケード仕様で楽しみたくてこんなキ○ガイじみたことやってるのに、新年からこんなにまったりしてていいのかオレ!」
 えぇ、やれるだけのことはやろうと思いました。
 で、結果はこれ。例の1mmもない基盤上の線に一旦細いリード線を半田付け。細い線はなかなか上手く熱することが出来ず、半田をのせるまでが一苦労でした。そしてメインのリード線に接続完了。

苦肉の策スイッチとボタンは分離可能 赤いのが細いリード線、灰色のがメインのリード線です。
 半田付けが終わったところは、絶縁と錆止めを兼ねてゴム系ボンドで塗り固めてしまいました。画像にはありませんが、リード線は適度に余裕を持たせて束ね、コントローラー本体に接着。これで半田付け部分に直接衝撃がいかないようになったので、少しは安心して使えます。
 胸のつかえが取れたようでした。ここまで来れば後は早いです。
 リード線の先に、ポップンボタンのスイッチを取り付けていきます。スイッチとボタンは分離可能であるため、作業は楽でした。
 もうゴールは見えている。しかし、部屋でじっくりと作業をする時間がとれないまま、もどかしい時間が過ぎました。急がなければ。このままではポップン3が発売されてしまう!


 2000.2/13

取り付け完了 二月十日というのは、ポップンミュージック3アペンドディスクの発売日です。発売日当日には買いませんでした。コントローラーの完成の方が先です。
 その三日後とうとう配線が終わり、暫定的にコントローラーを箱の中に入れてみました。ボタンの縁にコントローラーを引っかけ、ネジで引っかけるという単純な止め方です。ちょっと格好悪いのですが、まぁ暫定と言うことで。

 表にひっくり返し、家庭用ポップン2とつないでみる。
 問題はあと一つ。騒音の問題です。
 ハード面での問題解決としては、箱の内側に緩衝材等を詰め込み音が響かないようにする、という案もありましたが、今回はソフト面で解決をはかりました。
ネジで押さえてる…… ヒントは上チャリさんのところで得ました。「地球にやさしい叩き方」というヤツです。今日までよっしーは「指の腹」で叩いていましたが、これを機に「指の先」で静かに叩くやり方に変えてみました。結果、なかなかいい感じです。これなら室内での使用も耐えうるかも知れません。
まぁ普通に叩いても、テレビの音量を少し大きめ(ゲーセンレベル)にしてしまえば本人は気にならないのですが。


完成 目の前の問題は(暫定的なものも含め)全て解決しました。
 長い道のりでした。動作確認を終えた後、友人に電話をしました。その時の一言は、実によく覚えています。
 「炉心に火が入った」
 と。

 真・ポップンコントローラー作成レポート
 <完>


 あとがき