2001/12/26日
ああ、幻のリッツ・カールトン
ホテルへの道を、山火事と言う出来事で閉ざされたていとく達。日本でも予定していたホテルに到達できなかったら大騒動だろう。あなたもそんな事を想像してみよう。あなたならどうしますか? ていとく達はドライブで時間を潰しつつも、ホテルのことが気になってしょうがない。で、どんな状況なのかホテルに電話をかけてみた。とりあえず、ていとくが挑戦してみる。海外で、英語での英会話の挑戦である。勇気あるな、ていとく。公衆電話からホテルに電話をする。なかなか相手がでない。かなりの問い合わせが殺到か? そして、待つことしばし。相手が受話器を取る音。すかさずていとく、「Japanese Please!] だって、ていとくは日本人だし、英会話は得意じゃないし。ホテルガイドには、日本語OKのスタッフが居ると書いてあるし。電話はぐるぐると回され、待つこと数回。やっと日本語の分かるスタッフに行き当たる。で、ていとくはさっそく、こう尋ねる。「鎮火の目処はたちましたか?」−> 「まったくたっていません。」 まじっすか。かなりひどい山火事ですなあ。もうあれから数時間経っているのに。「今の場所からそちらに行くことはできますか」 −> 「船に乗るか、カパルア・ウエスト・マウイ空港まで飛行機できて下さい。」 「あのー、僕たちはすでにレンタカーを借りてしまったので、船で行くことはできません。当然飛行機で行く事も不可能です。だいたい、島の中を移動する飛行機は無いですよね。」 トホホである。火事が収まらない限りていとく達はホテルに到達する事ができないのは決定的である。はたして火事は消えるのか。その情報がほしくてショッピングセンター内の観光案内所へ。そこで恐る恐る聞いてみる。「火事は消えるの?」 −>「うんにゃ、州警察の発表によると、鎮火の目処はまったくたっていません。ツアーのお客さんたちは、ツアー会社が別の宿の手配に入っています。もたもたしていると、お客さんたち泊まる宿がなくなるよ。」 (以上、ていとくの推測訳) ガーン! 大ピンチ。ツアー会社を通していないていとく達はどうしたら良いの。だいたいリッツ・カールトンホテルにしても、日本からの直電で予約しているしなあ。でも、とりあえず、今回の旅行でお世話になっている旅行会社の方(オアフ島のワイキキあたりにいらっしゃる)に連絡をとってみる。で、『とりあえず、こちらなら直にホテルが抑えられそうなので、戻ってきたらどうでしょう。今なら帰りの飛行機もあるし。』 とのお答え。もっともである。ワイキキならランクを選ばなければかなりの数のホテルがある。一部屋抑えるのは可能だろう。でもなあ、やるせないよなあ。しかしである。ていとく達は諦めなかった。こうなったら、何が何でもマウイ島に泊まってやる。マウイ島の観光ガイドを手にし、掲載されているホテルに直電攻撃である。すでにリーズナブルなホテルはツアー会社に抑えられている可能性大である。もともとリッツ・カールトンという一流ホテルに泊まるつもりだったのだ。$200以上のホテルに的をしぼり探してみると、ありましたよ、これが。とれましたよこれが。ガイドによると’AAAの選ぶ5ダイヤモンドホテル。ルネッサンス・ワイレア・ビーチ。派手さはないが約6haの敷地には熱帯植物が巧みに配され、全体的にゆったりとした作り。’ 良かったー。実際に行って見ると、本当に良いホテルだった。そのホテルは、町外れのリゾート地にあった。暗くなり街明かりもない海外の道を車を運転して行くのは心細かったけれど、それだけの価値はあった。ホテルの裏は美しい浜辺。ホテルの庭では常にパーティとショウが催されている。ボーイはとても丁寧。フロントも穏やか。何と言っても、東洋人だからと馬鹿にした雰囲気がない。ワイキキの某ホテルのように。ホテルのバーで飲んだバーボンもおいしかった。いやー、本当に良かった。ただし、日本語は殆どホテル内では通じない事を我慢できれば、とても快適でした。みなさんもどうでしょう。このルネッサンス・ワイレア・ビーチ
火事で焼け焦げた山肌
ホテルのパーティ会場から見た夕闇
ホテルの裏の浜辺