韓国で初めての焼き肉

 車は何やら細い道をくるくる通りぬけ、とある焼肉屋へ。この焼肉屋は中が小さな小部屋に区切られていた。テーブルにはすでにサンチュとキムチが用意されている。メニューをみる。おお! ちゃんと日本語で書いてあるではないか。とりあえずカルビ、ロース、はらみ、牛タン、ホルモンと言った、日本でもなじみのものを頼む。飲み物はとりあえずはビール。そんでもって、出てきた焼肉をみてびっくりである。当然日本人は一口サイズに切ってあって、たれで味付けがされた肉がでてくると思うでしょう。違うんだなあー、ステーキみたいな肉がそのまま運ばれてきて、それを鋏で切って食べるのである。切るのはお店の人がやってくれる。後、たれなんて付いてない。素のままの肉。焼きあがった肉は、ごま油に塩を入れたたれに付けて食べる。うまいんだなあ、これが。日本で食べてたのは限りなく焼肉に近い別の食べ物だったらしい。ホルモンにはびっくりである。ホルモンと言えば腸。韓国のホルモンは腸そのものが出てくる。それを最初にアルミホイルに包んで蒸す。蒸しあがった所で焼くのだ。焼く時に、やはり鋏でチョキチョキと切ってくれる。いやー、びっくりしました。焼肉を食べながら、ジンロを飲む。やはり韓国といえば、じんろ。お店の人に韓国式か日本式かと聞かれた。韓国式って何? とりあえず、日本式と答える提督達。氷と水が運ばれてくる。これ以外にはお湯割ぐらいしか思い浮かばないが。でもなあ、これが日本式でジンロを飲む最後になろうとは。飲みながら、焼肉を追加して食いまくる。更にクッパにご飯まで頼む。日本で言うスープの中にご飯を浮かべたものはおいてなかった。さて、腹も膨れたし、飲むものも飲んだし帰るか。明日からは講習だからなあ。4人で20万ウォンだった。一人五千円くらい。まあ、こんだけ飲んで食って五千円なんて、安いものである。車代も入っているし。ところが・・・。本当の韓国はこんな物でないことを、後になっていやと言うほど体感するのである。


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