| なにはともあれ出発 |
何はともあれ出発日。飛行機の時間は15過ぎだが、提督は朝の7時には家を出た。何故か?
お客さんの所に向かうためである。よせば良いのに出発の一日前にお客さんの所の基本ソフトの一部を入れ替えてしまったのさ、2000年対応のために。半年くらい前からテストを繰り返し、やっと本番に乗せても良いだろうと判断したのが事もあろうに出発の前日。後は野となれ山となれと言うわけにはいかない。一応本番で動くのを確認しないことには。で、お客さんの所に重いスーツケースを引きずって入り、本番業務が始まる前から待機したという訳さ。何事もなく午前中が過ぎ、急いで成田空港へ成田エクスプレスで向かう。途中で一緒に行く営業二人と、もう一人のSEと落ち合う。そこで、みんな口々にこう叫ぶ。「なんで、おれがブルーインパルスに参加しなければいけないんだ。」 みんなは、97年秋に、提督が参加したワシントンでのブルーインパルスの苦労話を聞いて良く知っているので、不平不満たらたらである。「提督さんさ、一人でくれば良かったんだよ、この前もいったんだから。」 君、それは違うと思うぞ。今回のブルーインパルスは、ミドルレンジ以下のマシン(それでも数千万〜数億円するけど。)の、営業ノウハウの為の講習と聞くぞ。何故それにSEである提督が参加するんだ。まあ、SEといえども営業と一体となって売っていかなければ利益は上がらないけどさ。
まあ、取りあえず待ち合いラウンジでビールなどを飲み始める。今回はビジネスクラス。利用する航空会社のラウンジが利用できる。自慢ではないが、ビジネスクラスを利用するのは今回が初めてである。ああ・・・。いいなあ。ビジネスクラスは。出発までの間、ビールもウイスキーも飲み放題なんて。乗って見れば座席はゆったりしていて快適だしさ。でも、ワシントンのブルーインパルスに参加するために、片道14時間近く乗った時がエコノミーで、今回たった2時間程度の時がビジネスクラスなんだ!?
逆だったら良かったのに。