カジノを出た我々は、バスで南大門の屋台通りへと向かった。ここは昨日も来たところだが、夜はまた雰囲気が変わる。 不夜城。そう思った。かなり遅い時間まで明かりと人が絶えることがない。韓国の力を、私は見た。 「カジノは軽食とドリンクがタダ」と聞いていたが、実際にフリーだったのはドリンクだけだった。屋台通りにこれたのは、正直嬉しい。 バスの前に一時集合するまで、30分ほど。道路沿いのちいさな店で、揚げたような蒸したような餃子をみんなでつまみました。旨い。 |
30分後、バスの前にふたたび全員集合。ここでバスに乗ってホテルに帰るもよし、残って遊んで、自力で帰るもよし、との選択を迫られた。 無論、せっかく来たのだから遊んで帰るぜー! 昨日はおとなしく寝ていたから、充電はバッチリだ。 おまけに「PC-VAN」とおぼしきネットカフェも発見!(画像のネオンはほとんど見えないが) |
「残る組」とパーティを組んで、改めて本格的に腹を満たしにゆく。なんだろう、この雰囲気。人の数が少な目なだけで、なんだか年末年始の年越し行軍に似ている。 先ほどの餃子の店が旨かったので、今度は持ち帰りでなく、店内で食べてみることにした。 店内といっても、丸椅子のある立ち食いそば屋のような内装。広さは六畳もないのではないか。壁に申し訳程度に付いたカウンターに、焼きたての餃子が並んだ。座るとたくわんと辛いスープが付いた。あったまる。 歩道橋から見えた塔。 なぜか、心惹かれた。 |
軽く食事を終えた後、一時間だけ先ほどのネットカフェに行かせてもらった。その間、他のメンツは別行動だ。 雑居ビルの大きな一室をインターネットカフェとして使っているようだ。便宜上「カフェ」と呼んだが、イメージは「パソゲーセン」に近い。仮にあるとしても……ここで茶を飲む気にはなれなかった。 店長とおぼしきオヤジは、なにやら電話で話し中。しばらく待っていたが、受話器を手にしたまま「座れ」のジェスチャー。じゃあいいや、勝手にやらせてもらおう……。 私の他に五、六人ほど先客が居たが、ほとんど全員オンラインのネットRPGをしていたのが印象的。 軽くリンクページからオトモダチのサイトを巡回。日本語も、ほとんど問題なく表示される模様。たまに文字化けするサイトや掲示板があったけど、おそらくエンコードすれば読めただろう。まぁ、そのエンコードのやり方を私は知らないわけだが(オマケにOSはもちろんハングル語だ)。 一時間を待たず、ざっくりと各サイトを一週。連れも40分程で戻ってきたので、もう出ることにした。 そろそろなめらかに韓国語が出るようになった。 「カムサハムニダ」 「ネー」 私の「あんがとね」に、オヤジがマウスをいじりながら「あいよ」と答える。カウンタ裏の料金表に目をやる。深夜料金でも一時間1800ウォン(180円)かよ。安ッ。このぐらいの値段ならオンラインゲームやる気になるなぁ。 再び夜の街へ繰り出す。 |